いきなり恋愛や美容へ目覚めた

「好きな人が出来ました。綺麗に変身する方法教えて欲しい。さっき広告貰ったんだけど、こんな感じの使えば良い?」

同学年だけどやや幼く、容姿通りに趣向もお子様向け、青春時代でさえ色恋沙汰より、甘いお菓子を食す時に至福の表情を浮かべる子。

そういう彼女が、久しぶりの再会で打ち明けた。出来事が急すぎ、呆気に取られると、広告をズイッと前に出して小首を傾げる。

あぁ、相変わらず可愛い。彼女に気が無かっただけで、幼く可愛い容姿と性格は、人気抜群を誇りマドンナ的存在。

女の私でも抱きしめたくなっちゃうほど。それがいきなり恋愛や美容へ目覚めた。

娘の成長を見つめる母親気分ね、これは。「アンタが色恋沙汰を持ち出すとは。了解、お姉さんへ任せろ!バッチリ伝授してあげちゃう」

チラシを取り上げる。「お姉さん…同学年でしょー?」ツッコミながら付いてくる姿は、正に『妹』だっつーの!